コンスタンティン【Constantine】

コンスタンティン (竹書房文庫)


ネタバレ注意

正直に告白します。


実は、『マトリックス」観てませーーーん!!!


というわけで、キアヌ・リーブスの映画をしっかり観たのは初めて。(笑)
いや、TVで映画が流れてるのを斜めに観ながら……ってのはあったんだけど、
最初から最後まで、ましてや映画館に観にいったのは初めて。
だから、ある意味、キアヌ・リーブスにはなんの偏見も持たずに彼の映画を観にいったわけです。
感想は、「いいんじゃない?」。(笑)
いや、正直に言います。


超いい男じゃな〜い!!!!!!! 
撃ち抜かれました、あたくしっ!!!!


とミーハー心をむき出しにするのは、後にして。
正直、私は面白いと思った、この映画。
でも、これを駄作だとか、薄っぺらな映画とか言う人もいるだろうな〜という感じ。

それ以前に、キリスト教では自殺=罪ってことを知らないと
ただの「アメコミが原作の、よく分かんないヲタ話」になっちゃいますぜ。
だって、知らなきゃ、なんで肺がんで余命1年のコンスタンティンが必死になって
悪魔退治(神様に取り入って最終目的地を地獄から天国に変えてもらうためのポイント稼ぎ)するのかが分かんないじゃん。


そこで、この映画の見所はキアヌ・リーブスと大天使ガブリエル、そしてルシファーだと断言します!!!!
(脈絡はナイ!)


キアヌ・リーブス君は、痩せていて青っ白い顔をしているとめちゃくちゃいい男ですな〜。
いつだったか、彼にインタビューした飯島愛がなんかのTVで言った
「ちょっと、まぢでキレイだった。今まで会った俳優・女優の中で一番キレイだった」の言葉を
信じますよ、ホント。(笑)
つーか、(ほかの作品観てないからなんとも言えないけど)この人は、
普通のヒーローを目指してはいけないんだと思う。
例えば、ヒュー・グラントなんかがお得意としているラブコメのヒーローみたいに
ラブシーンやってなんぼの俳優にはなり得ないと思うし、アメリカにありがちなアクションヒーローとかもダメ。
(ってこんなのって、キアヌファンにとっては常識ですか??)
なまじ本人の顔がきれいなだけに、隣りに女優の顔がきても彼女を引き立てられないわけさ。
そこにデカい顔の女なんかがきちゃった日には目も当てられない。
かといって、本人にふくよかになれってのは酷ってものでしょう。
どう考えても彼の美しさは、細いとき限定みたいだし。
あれは、ズバリ太りやすい体質だ!(そんな顔してるもん)
悪いことはいいまへん。だから、こういういわゆるアンチヒーローものやってるのが一番いいでっせ。
女とキスもしないような。いや、してもいいけど。←余計なお世話


はい、次。ガブリエル。
ほかの人たちが書いてる通り、この役をやる人はこのティルダ・なんとかさん以外には
ケイト・ブランシェットしか思いつかない。
でも、なぜこのティルダ・なんとかさんがいいかというと、ズバリ、胸がないから!!
いや、まぢ、これ重要。
だって、一応性別ないじゃない、天使って。
やっぱ、ケイトちゃんは女性なのよ。
で、最後に人間になっちゃった(ということでいいのかな?)あたりの滑稽さを
うまく表現してましたよ、このティルダ・なんとかさんは。


で、最後はおっさんルシファー。
このキャラクターねー。賛否両論あるみたい。
で、これがイヤって言ってる人は、何が問題かって、ルシファーが美形じゃなかったのが
気に入らないらしい。(笑)
いいじゃん、おっさんだって!!
っていうか、ここで下手に美形を出したら、話がものすごく陳腐になってたゾ。
あのシーンが、神様に愛される人間(美形)とそれに嫉妬する天使(美形)と
神様がいたぶってた人間を迎えにきた悪魔(美形)じゃつまらないじゃーーーん!!
っていうか、正直このおっさんがステップでも踏みそうなくらい陽気に
「ジョン・コンスタンティンく〜ん、迎えにきたよ〜♪」言ったときには
噴出しそうになりました。目の前では耽美萌え萌え、いや息絶え絶えのキアヌ・リーブス
のびてるってのに、小躍りしそうにうれしそうな表情のおっさんが白のスーツでオサレに
登場するんだもん。そりゃ〜笑いまっせ。
「よっ、待ってました。真打登場!」って、私の中では最高に盛り上がったのに〜。


で、コンスタンティンが自己犠牲とやらで神様にかっさらわれそうになったときに、
「いや〜ん、こんな楽しいおもちゃを逃してなるものか〜!!!」ってコンスタンティンの肺につまってたニコチンじゃなくて癌をぜ〜んぶ持ってちゃって健康体に戻してあげちゃうってところが
また愉快じゃあ〜りませんか。
健康体ならあの世界に召される理由もないだろうし、またまた地獄にお迎えできちゃうかも〜っていう
おっさんなりの希望的観測でコンスタンティン君をまた人間世界に戻しちゃうってあたりがいいのに〜!!!
で、あと一歩のところでコンスタンティン君を取り逃がした腹いせは、
勝手に人間界に入り込んで悪さを働こうとした息子で解消、みたいな。(笑)
私はあのおっさんで大正解だと思うんだけどな〜。


ところで、気になったのが、あのエンドロールの最後で、
翼生えて飛んでっちゃったチャズ君。
彼は、天使になっちゃったってこと?
殉教者ってことを言いたいわけ? そこがよ〜分からんかったんだけど…。


あ、それからもう1人気になる人がいた。
悪魔側の人で、コンスタンティン君のお友達を次から次へと殺してった人ね。
ジョージ・クルーニー張りのあの顔の濃さがツボにはまりましたわ。(笑)


ってわけで、女主人公を演じたレイチェル・ワイズ(だっけ?)には
一言も触れずにこの感想を終わりにしたいと思います。(笑)
いや、彼女はよかったですわよ。しかし、正直、キアヌ・リーブスを引き立てて終わっちゃった感が否めないんだよな〜。
って、それはインタビューの写真を見たからか。
なんか、ガブリエルの人くらい役のキャラが立ってればコメントのしようもあったけど、
(私的には、悪い意味で)本人と役のギャップが目立っちゃって、どうにも萎え萎えだったのよ。


総評。
DVD買いますよ、これは。
映画だって、もう1回くらい観ちゃうかも。
って、全然映画の感想は書いてないね、こりゃ。
いかに私が特定のキャラを好きになったかって話で終わってるね。
まっいっか。(笑)


【追記】
今回は、コンスタンティンがヘビースモーカーの肺がん患者ってことで、
やたら劇中に「吸い過ぎ注意」の広告が出まくっていたんだけど、
最後の最後でコンスタンティンがアンジェラに肩透かしを喰らわすシーン
(キスしそうでしないところ)の後にさり気に口に放り込んだガムらしきものが
実は噛みタバコだった説が有力ってことで納得。
まー、制作のおエラいさん方は、この際コンスタンティンにも禁煙してもらって〜くらい
考えただろうけど、そうすっと「え〜、肺がん治してもらって天国行きが決まったからって
いきなりイイ子ちゃんかよ〜」ってことで間が抜けちゃうもんねー。
あそこで、「肺がん治してもらったけど、やっぱり吸うのね、この人」ってなった方が
自然よね〜。ということで、監督、グッジョブなのでした。